X-COM:UFO Defenseのレビュー

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攻略メモはこちら。

X-COM:UFO Defenseの攻略メモ(1)~環境設定・ゲーム開始から序盤の準備 - メモ用紙

X-COM:UFO Defenseの攻略メモ(2)~ゲームの一連の流れ・クリアするために - メモ用紙

 

ここ1週間狂ったように遊んでいるゲーム。

地球侵略を企むエイリアンと戦いつつ、技術を研究して一転攻勢をかけるストラテジー。(steamストアページ→X-COM: UFO Defense on Steam)

X-COM(the Extraterrestrial Combat Unit)部隊の指揮官として、基地施設の建設・技術研究・武器生産・弾薬管理といった内政パートとターン制ストラテジーの戦闘パートを繰り返す。

 

1994年に発売されたゲームで、日本でも「X-COM:未知なる侵略者」としてPSで発売されている。日本ではそれほどでもなかったが、海外では強い人気があるシリーズで、2012年のXCOM:Enemy Unknown(→XCOM: Enemy Unknown on Steam)やXenonautsなど、いくつかのリメイク・クローンが行われている。グラフィック・操作システムは94年のものなので、さすがに今見ると微妙なものが多い。しかし、それを補ってあまりある面白さがある。

 

ゲームを開始すると、プレイヤーはまずどこにX-COM基地を建設するかを選択することになる。資金を大量に拠出してくれるアメリカか?それとも国家が密集しているヨーロッパか?はたまた南極か?地球儀上のどの陸地でも好きに選ぶことができる。基地内部の施設建設、次に何を研究するか、どのUFOを迎撃するか、武器を使ってこの壁を破壊するのか、全てユーザーが好き勝手選ぶことができる。

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兵士はたいてい銃が一発当たっただけで死ぬ。最高級のアーマーを着込んだところで2発当たれば大抵死ぬ。死んだ隊員は帰ってこない。X-COMに失望してエイリアンと秘密協定を結んだ国の気が変わってまたX-COMに資金を拠出してくれるようになることはない。プレイヤーのどの選択の結果も取り返しが付かないもの。このシビアさが、きつくもあり楽しくもある。

 

 

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エイリアンのテロ。10人中7人の隊員が戦死した。手痛い損失だが、ここでセーブ地点からリロードしてしまっては台無し。

また内政と戦闘は直結しており、エイリアンを殺すかそれとも危険を犯して捕獲するか、UFO内の機械を壊したくないので爆発物を使うのを避けるかなど、後のことをよく考えなければならない。短期的・長期的両方の視点が必要になる。

 

射撃が当たるか、どこにUFOがやってくるのか、エイリアンの基地はどこにあるのか、X-COM基地が襲撃されるのはいつなのか、全てはランダムである。ランダムに提供される環境に手持ちの資源でどのような判断をして立ち向かうのかというローグライクゲーム的な特徴がある。判断の自由度は非常に広く、そして自分の意思決定の結果はすぐに跳ね返ってくる。倉庫の残り弾薬の出納など、細かい数値管理については抽象化してもいいように感じたが、シビアな選択を楽しみたい人にはお勧めできる。

中毒性もCiv並。

 

プレイするにあたっての注意点

・いくつかバグがあるので、XcomUtilというパッチを当てよう。操作性も若干改善される。

・日本語版は入手が面倒だし、ロードも長いらしいので、Steamで英語版を購入するべき。フレーバーテキストは多いが、ゲームプレイに必要な部分は単語で示されているので、辞書が使えればOK。

・Dosbox上で動かすので、フルスクリーン-ウインドウ設定などをゲーム外でやらなければならない。

・リメイク版の方が色々快適だし、ゲームメカニクスが洗練されている部分も多いうえに、日本語ローカライズもされているのでそっちがいいかもしれない。自由度という点では抽象化の過程で大分失われているが……