ジュラシック・パークの感想

往年の名作。

ジュラシック・ワールドとして第4作目が製作されているということだったのでiTunes Storeで買って見なおしてみた。

93年の映画であることを考えると、やっぱり恐竜を中心としたグラフィックの出来は驚くべきもので、現代の映画にも大してひけをとらない。VFXアニマトロニクスの調和が本当に素晴らしい効果を生み出したのだろうと想像がつく。当時のVFX技術のみによって製作されていたのなら、これほど素晴らしいものはできなかったんじゃなかろうか。

93年生まれの僕にとっては幼少期にビデオで見た映画であって、劇場で見るようなことはなかったのだけれども、当時見た人はどんな衝撃を受けたのか……

ただ重箱の隅をつついていくと、(話を展開させるのに必要とはいえ)パークの危機管理体勢の杜撰さが非常に面白かった。パークの保安員がおじさん1人を残してみんな帰って行ったり、SE1人がパーク全体のセキュリティをいじれる状況であったり……突っ込むのもナンセンスな気がするけど。あとティラノサウルスにヤギを食わせる残虐ショーを実際やったら非難轟々だったんじゃないのかな。

しかしまあグラフィックだけでなくて、ティラノサウルスの恐怖を煽る演出や、ヴェロキラプトルからの逃走の緊張感の煽り方、難解になりすぎないように原作から要素を削りながらも自然の手におえ無さ、予測不可能さへのメッセージを残したシナリオはやはり秀逸。子供の頃にはよくわからなかった伏線も理解できて面白さが増した。

やっぱり改めて見なおしてみてよかったと思える。